歌手のサンプラザ中野さん作詞の「大きな玉ねぎの下で(はるかなる想い)」を5月14日の演奏会で歌います。ペンフレンドとの恋の物語、タイトルの「大きな玉ねぎ」とは日本武道館の屋根の上に載っている擬宝珠(ギボシ)のことのようで、それが大きな玉ねぎに見えるということからタイトルに付けられたそうです。この歌は武道館(大きな玉ねぎに象徴される有名な建物)で開かれたコンサートに僕(男性)がペンフレンドの女性に初めて会えると期待してチケットを送ったのですが、結局、女性の席は最後まで空席のままでコンサートが終了し、そして、アンコールも聞かずにホールを飛び出し、駅へ涙を浮かべながら帰っていく男の姿と気持ちを歌っています。この曲は、ペンフレンドの女性に対する甘い恋、それは結局、失恋に終わったと思うのですが、青春の良き思い出になっているでしょう。
さて、タイトルの「ペンフレンド」といえば、今から50年数年以上前の中学生2年生の時の海外との文通を思い出します。当時、月刊で購入していた雑誌(確か学研の中学コース)の記事に海外の友達を紹介してくれる文通コーナがあって、思い切ってそれに思い切って募集しました。英語を習いはじめて2年ぐらいでしたが、海外へのあこがれが強いほうで、しかも青春真っ盛り。フランスの女の子を紹介してもらって文通を開始しました。
実は、その手紙が奇跡的に実家に2通残っていました。その子は、フランス パリの郊外のVillebon sur Yvette に住んでいて名前はFrançoise Cartierといいます。当時は、もちろんフランス語は読み書き発音もできないので、名前の読み方がわからなかったのですが、今回、読み方が気になったので、調べてみたら「フランソアーズ カルチェ」と読むらしいです。あの有名なカルチェと同じ名の女の子だったんですね。当時はわかるすべもありませんでした。当時の私の英語の読解力では、彼女の字がまる文字の独特な形だったので正直内容を理解することはできませんでした。
その1通を今回なんとか訳してみました。
「こんにちは、あなたが私に手紙を書いてくれて本当にうれしいです。私はあなたに感謝します。私は良い友達になれることをうれしく思います。私の事と家族について書きます。私は15歳です。私は1953年7月26日、Iuisy(?パリ郊外)で生まれました。私はそんなに背は高くありません。髪は茶色、目は時々緑になる茶色です。Massy( Villebon sur Yvetteの近く)のハイスクールの2年生です。私の好きな教科は歴史と地理です。私には両親と12歳、6歳になる2人の妹がいます。私の好きなスポーツは柔道です。私は読書が好きで父は切手を集めています。もし、あなたが欲しければ切手をさしあげます。来年の1月6日には私の写真を同封できるでしょう。私は英語があまり得意でないし、英語がわからなかったらごめんなさい。九州にある鹿児島を見つけました。あなたの写真を送ってください。私達は良い友達になると思います。 かしこ フランソワーズ カルチェ」
その私の写真と柔道の本を送り、別の文通相手(友人で近所のクリスティーナ?)を紹介してもらったのですが、クリスマスカードのやり取りなど数回の手紙の交換で文通は終わりました。
当時の手紙は、航空便で切手代が高かったせいでしょうか、それとも写真がNG!!だったかな。
今回の「大きな玉ねぎの下で」の曲を聴いて、ずいぶん昔のペンフレンドとの手紙の交換を懐かしく思い出されました。